普通救命講習会 
網走消防署において、応急手当に関する正しい知識と技術の普及のため
「普通救命講習会」を開催します。
        

 日 時  平成23年3月5日(土) 午後1時00分〜午後4時00分 
 場 所  網走市字潮見172番地4 網走消防署南出張所
  内 容  1.成人の心肺蘇生法
 2.自動体外式除細動器(AED)の使用法
 3.大出血時の止血法、異物の除去法
 参加対象       15歳以上
 参加人員   定員30名(定員になり次第締め切ります) 
 申込方法  1.電話、FAXまたは受講申請書により3月4日(金)までに下記問合せ先まで申込願います。
 2.実技がありますので動きやすい服装で上靴(スリッパ等)を持参してください。
 3.受講終了後、修了証を交付します。
 4.普通救命講習T・U、上級救命講習を受講し2〜3年を経過した方は再度、受講することをお勧め 
  します。
   その際は前回交付しました修了証に受講印を押印しますので修了証を持参してください。
 5.受講料は無料です。
 問合せ先  網走消防署警防課救急係  TEL43-9414 FAX45-1119
 網走消防署南出張所救急係 TEL43-3016 FAX43-1100
 



ある市において救命講習受講者が迅速、的確な心肺蘇生を行ったことにより救命できた症例を紹介します。 
 
 〜入浴中に倒れた人を救命した症例〜
 ある日、Aさんが宿泊施設の大浴場で入浴しているとBさんが露天風呂から騒ぎながら出てきたため、様子を見に行くと78歳の男性が浴槽に浮いていました。直ちにAさんとBさんは協力して洗い場へ引き上げました。そして様子をみると男性は意識は無く、ぐったりしている状態であったため従業員に知らせました。

連絡を受けた従業員のCさんは設置してあるAEDを持参して駆け付け、男性を観察したところ心肺呼吸停止状態であったため、119通報を依頼すると同時に、救命講習で習った胸骨圧迫を開始しました。

救急隊が到着するとすでに呼吸脈拍が回復しており、救急車で搬送中には意識も回復しました。

この方は数日後に退院されました。

 〜スポーツクラブで倒れた人を救命した症例〜

 ある日、58歳男性が運動中に急に倒れて意識が無くなってしまいました。

直ちに一緒いた妻が人工呼吸を行い、従業員Aさんが胸骨圧迫を行いました。数サイクル実施すると心拍、呼吸は再開しましたが、数分後にはまた心肺呼吸停止状態になってしまいました。そのため従業員Bさんがスポーツクラブに設置してあるAEDで、メッセージに従い除細動(電気ショック)を行いました。すると心拍、呼吸が再開したので、気道確保のみを実施して救急隊の到着を待ちました。

救急隊が到着した時には、大きな声に反応するまで意識が回復しており、救急車で病院に搬送し事後を医師に引き継ぎました。

この方は2日後には一般病棟に移られました。


 
 呼吸や心臓が止まってしまった人は、1分、1秒でも早く応急処置をすることにより、救命さ
 れる可能性が高くなります。助かった方たちは、救急車が来るまでの間、通報者やそばにい
 た方が心肺蘇生法やAEDなどの応急処置をしていました。
 あなたのその手は、心臓が止まってしまった人の心臓の代わりとなります。勇気をもって応急
 処置してください!!
 その勇気は、救命講習を受講することにより養われます。
 みんなで救命講習を受講しましょう。