応急手当の普及推進 |
「バイスタンダー感謝カード」の配布について
救急隊が現場に到着するまでの間、バイスタンダー(救急現場に居合わせた方)が傷病者に対して応急手当を行うことは、とても重要です。
また、多くの人たちにとって、応急手当を行うことは非日常の出来事であり、場合によっては大きなストレスを抱えてしまうことも考えられますが、救急隊は、傷病者の方をいち早く医療機関に搬送することから、バイスタンダーが応急手当をされていても、わずかな言葉でお礼を伝えるのが精いっぱいでした。
そこで網走消防署では、令和元年9月9日(救急の日)から、救急隊が救急現場に到着するまでの間、応急手当をしていただいたバイスタンダーの勇気ある行動に対して感謝の意を表すために「バイスタンダー感謝カード」を救急現場でお渡しすることとしました。
※救急活動を最優先させていただきますので、必ずバイスタンダーのみなさんに配布できるとは限りません。
1.もしも目の前で人が倒れたら?
119番通報とその場に居合わせた人が行う応急手当が命を救います。
心臓が止まってしまうような重大な事故は、いつ、どこで、何が原因で起こるか分かりません。心臓と呼吸が止まってから時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが、心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)などの応急手当を行えば、救命の可能性はおよそ2倍になることが分かっています。
日本では119番通報があってから救急車が現場に駆けつけるまでに平均して約9分かかります。事故などにあった人が心停止になったとき、その人を助けるためには、そばに居合わせた人(以下「バイスタンダー」といいます)が応急手当を行うことが重要となります。
2.迅速な救命活動で命をつなぐ「救命の連鎖」
病気や事故で急変した人を救命し、社会復帰させるために必要な一連の流れを「救命の連鎖」といいます。救命の連鎖を構成する4つの輪が素早くつながると救命効果が高まります。鎖の1つ目の輪は「心停止の予防」、2つ目の輪は「心停止の早期認識と通報」、3つ目の輪は「一時救命処置(心肺蘇生とAED)」、4つ目の輪は救急救命士や医師による高度な救命治療を意味する。「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」です。
救命の連鎖のうち、心停止の予防から一次救命処置までは、バイスタンダーにより行われることが救命において非常に大きな意味を持っています。市民は「救命の連鎖」をつなぐ重要な役割を担っています。
3.応急手当を行うには?
講習会に参加して応急手当の技術の習得をお願いします。
傷病者を救うためには、何よりもまず、多くの人が応急手当の知識と技術をもつことが必要です。
応急手当の講習を受けていれば、より確実に、より自信をもって心肺蘇生を行うことができるかもしれません。応急手当の技術は、自分で実践して身につけることが重要です。そこで各消防本部・消防署では、一般の方々向けの救命講習を実施しています。ぜひ、お近くの消防本部・消防署の講習会に参加して、知識と技術を身につけましょう。