中西光消防士 消防学校第124期初任教育課程を卒業

 平成21年4月に採用された中西光消防士が、北海道消防学校(江別市)での第124期初任教育及び救急科の教育課程(7ヶ月)
 を卒業し帰署しました。10月22日から網走消防署で市民の皆様の安全を守るために勤務しております。
 北海道消防学校第124期初任教育では全道の消防本部から総勢128名の新人消防士が4人1部屋の共同生活を送りながら、約6ヶ月間
 にわたり消火、救助、救急等の災害現場で活動するための基礎知識・基礎技術を修得しました。

 

 網走消防署警防二課警防二係 消防士 中西 光

 第124期初任教育・救急科を終えて
 
 平成21年4月6日に北海道消防学校初任教育課程に入校し、10月21日に専科教育救急課を卒業するまでの約7ヵ月間訓練・勉強に
 励んできました。入校当初を思い起こすと、不安と緊張の毎日でした。消防の仕事どころか消防のことすらよくわからない状態から
 消防の基礎・応用を学び、「所属に帰って即戦力になれるようになれ」と教官に言われ迷いの連続でした。さらに知らない人ばかり、
 年齢も出身も考え方も違う人達との共同生活という、とても不安でいっぱいの状況でした。しかし、訓練や座学を通してたくさんの
 仲間ができ、つらい時は励ましあい、楽しい時は一緒に笑い合えるとても良い仲間がたくさんできました。
  初任教育の座学では、消防職員として必要な多くの知識を得ました。地方公務員制度や消防法などの基礎から、査察や火災調査、
 危険物等の業務に関することや、現場で即使用できる火災防御や安全管理、消防機械・ポンプの授業など所属ではなかなか詳しく学
 ぶことができない内容だと思うので大変勉強になりました。訓練では呼称の大切さや器具愛護の大切さ、そして何より私たちの仕事
 は隊員間での協調性が大切であることを学びました。
  救急科の座学では、解剖生理をはじめ病態別応急処置など、とても難しい内容のものが多く苦労することもありましたが、現任の
 方の影響もあり頑張ることができました。訓練・実習では、現場経験が全くない私には現場のイメージをすることが難しく大変苦労
 しました。その中で、傷病者の方に対する態度や言葉遣いなど、思いやりを持って接することが大切なのだということを学びました。
  しかし、初任教育・救急科どちらも予習・復習という部分がおろそかになってしまったと思います。そのため、効果測定の前日は
 夜中まで勉強することになり、効果測定当日は睡眠不足になってしまい体調が優れず集中力が低下しててしまうことが多々あったこ
 とが反省すべき点です。
  この7ヶ月間は本当に充実しており、とても内容の濃い日々だったと思います。この7ヶ月間を共にした仲間が全道各地にいること
 はとても心強く、私にとってかけがえのない宝物です。
  まだわからないことでいっぱいですが、これからはこの仲間達に負けないように精一杯頑張りたいと思います。



  網走地区消防組合では市民の期待に十分に応えることができるよう,高度で専門的な知識と技術を修得させるとともに,使命感及
 び士気の高揚,規律の保持,協調精神の涵養並びに体力維持を図るため北海道消防学校など様々な研修機関で、消防職団員の研修を
 行っています。新任の消防士に消防に関する基本的な知識や技術を教育する「初任教育」や、救急隊員や救助隊員になるためより専
 門的な教育をする「専科教育」、消防団員に消防の組織や安全管理などについて教育する「消防団員教育」などの研修を実施してい
 ます。

 北海道消防学校ホームページ