10月23日(火)、大空消防署に新しい高規格救急車が配備されました。
この救急車は、10年以上使用した救急車の更新整備車両で、同日に入魂式が執り
行われた後、運用開始となりました。
車両の特徴
赤色灯全てを高輝度LEDの発光タイプとし、視認性を良くしています。
左右上部に高輝度LEDの作業灯を設け、夜間の現場活動時の安全確保を図ることが
可能となり、車内(患者室)は、長さ及び通路、ドア幅ともに前救急車より広く安全
でより円滑な活動を実施することが期待できます。
屋根には、『大空救1』と表示しており、ヘリコプター等が上空から車両を識別す
ることができるようになりました。
自動体外式除細動器
この除細動器は従来の機能に加え、胸骨圧迫の深さやテンポを評価し、
音声及び画面にて実施者に知らせる機能があり、確実な胸骨圧迫を促し、
更なる蘇生率の向上を図ります。
エアウェイスコープ
モニター画面のついた喉頭鏡で、声門(気管の入口)を見ながら確実に
気管チューブを挿入することができます。
※大空消防署では、取扱う資格者を養成中です。
COオキシメーター
血液中に含まれる酸素と、同時に一酸化炭素濃度も計測することが
できます。意識障害を起こした傷病者に一酸化炭素中毒の疑いがない
か判断することができます。
イーバックチェアー
近年、大空町内でも3階以上の建物が増えてきました。
この器具は、エレベーターのない建物でも階段を使用して効率よく傷病者を
搬送することができ、傷病者と扱う隊員の双方にかかる負担を軽減することが
できます。
最新鋭のシュミレーター人形を導入!!
救急現場では、様々な症例があり刻々と変化する傷病者の状態を瞬時に判断し、
処置を行う判断力が求められます。この人形では、点滴、気道確保チューブ、電気
ショック等の従来の機能に加え、血圧測定、心音・呼吸音聴取及びうめき声や嘔吐
等の今までの人形では再現できなかった状態をシュミレーションすることが可能と
なりました。実際の救急患者に近い状態を再現した訓練を実施することにより、観
察処置能力及び救急隊のチームワーク向上に資することが期待されます。