平成22年1月26日(火)網走消防署に新型「水槽付消防ポンプ自動車」を配置しました。
この車両は、網走支庁管内で初の「圧縮空気泡放水システム(CAFSシステム)」が搭載さ
れており、1台で驚異の消火能力を実現する、従来の消火の概念を大きく変える画期的な消防
自動車です。
「CAFS」とは、圧縮空気泡消火システム(Compressed Air Foam Systems)の略です。この装置は、ユニット内で水と泡薬剤
を混合した泡溶液に圧縮空気を注入し、泡を生成します。この圧縮空気を含んだ泡を、普通管鎗から放射する装置です。圧倒的な
消火力を発揮し、水損、ホースの操作性、冷却能力、圧力損失、射程距離等従来の泡放射と比べ、画期的な進化を遂げています。
吐水ホース内を泡溶液と圧縮空気が流れることから、水のみが流れる時の重量と比べると非常に軽くなり、消火作業の負担を軽減
できます。
600リットルの水に薬剤2リットルを加えることで10,000リットルの水と同等の消火性能を有することから、消火に要する水
量を削減させることができ、水損防止に貢献します。
消火泡内の水の割合を変化させることで、浸透性の高い水分量の多い泡(Wet泡)から、粘り気のある水分量の少ない泡(Dry泡
)まで、放射する泡の状態を連続的に変化させることができます。
Wet泡の射程距離は水のみの時と同等以上であり、冷却効果の高い泡を直接消火点まで投入します。(直接消火)
Dry泡は圧縮空気の占める割合が高く粘り気があり水分量が少ないため、建物等の垂直な壁にもへばり付くことができ、燃焼熱を
遮断します。(延焼防止)