平成23年12月13日(火)網走消防署南出張所に新型「水槽付消防ポンプ自動車」を配置しました。
この車両は、網走消防署で2台目となる「圧縮空気泡放水システム(CAFSシステム)」を搭載しているほか、救助資機材等を積載しているため、交通事故等のあらゆる災害に対応ができるようになっています。


 




 「Compressed Air Foam System」の略で、日本語に訳すと「圧縮空気泡放水システム」となります。これは水に少量の消火薬剤を加え、そこへ圧縮空気を送り込むことにより発泡させるシステムで、水の表面積を広げることで効率よく消火することができます。

 少量の水だけで高い消火性能を有するこの「 CAFS」は、今まで火災現場で起きていた水損という二次被害の防止に有効です。また、車両から筒先までホースを通るのは軽い泡であるため、消火活動中の消防隊員の負担を軽減させる効果もあります。
さらに、使用している消火薬剤は天然系薬剤を使用しているため環境に優しいという特長をもちます。




 CAFSシステムに対応したストレートノズル機能や水放射に対応したヴァリアブルノズル機能を一台に集約し、素早い動作で切替が可能となっています。また、自衛噴霧機能も含めることにより火災現場の状況に最も適した放射形状と流量、噴霧パターンの切替を可能にし、かつ炎と煙から消防士を守ることができます。



 次世代の光源で車載用として開発されたパワーLEDを採用。従来型の照明よりも明るく、即点灯可能で現場に最適な照射が可能となっています。



 ホルマトロ製コンビツールを採用。1台で展開・切断作業等が可能となっており、油圧ホース1本で接続できるため救助作業を効率化することにより迅速な現場活動が図れます。